【そのまま使える】結納の挨拶・口上例文|当日迷わない進め方
目次
結納の日が近づき、
「始めと締めに何を言えばよいか分からない」
「新郎の父と本人のどちらが挨拶するのか決められない」
「決まり文句を間違えて相手方に失礼にならないか不安」
このようなお悩みを持っていませんか?
結納の挨拶は、形式と進行役を先に決め、場面ごとの短い口上を順番に用意すれば落ち着いて進められます。
この記事では、始めの挨拶から結納品・受書・結納返しの取り交わし、締めまで、そのまま使える例文を流れに沿って紹介します。
立場別の言葉や父親が不在の場合も確認できるため、両家で共有できる台本まで整えられます。
この記事でわかること
- 結納の形式と挨拶する人の決め方
- 始めから締めまでの口上例文
- 新郎父・新婦父・本人別の挨拶
- 「幾久しく」の意味と使い方
- 忌み言葉や丸暗記を避ける準備方法
- 親が不在、結納金のみなどケース別の対応
結納の挨拶を考える前に決めること

例文を選ぶ前に、まず両家で形式と役割を合わせておきましょう。
同じ「結納」でも、仲人が両家を行き来する正式結納と、一つの会場に集まる略式結納では、挨拶する人や順番が変わります。
この章では「正式結納と略式結納の違い」「誰が挨拶するか」「地域や家ごとの作法」を順番に確認します。
先に確認したいのは、次の3点です。
- 正式結納と略式結納のどちらで行うか
- 誰が進行役となり、口上を述べるか
- 地域や家に受け継がれた作法があるか
例文を選ぶ前に土台を揃えると、両家で違う台本を用意する失敗を防げます。
まずは当日の形を一つずつ決めていきましょう。
正式結納と略式結納の違い
正式結納と略式結納では、両家が同席するかどうかが大きく異なります。
形式を取り違えると、用意した口上と当日の動きが合わなくなるためです。
| 形式 | 当日の進め方 | 主に挨拶する人 |
|---|---|---|
| 正式結納 | 仲人が両家を行き来して結納品と受書を取り交わす | 仲人 |
| 略式結納 | 両家が会場に集まり、その場で品を取り交わす | 新郎側の父親、または本人 |
現在よく選ばれる仲人なしの略式結納なら、本記事の例文を両家の状況に合わせて使えます。
正式結納は地域ごとの手順差が大きいため、結納品店や仲人へ確認し、その土地の作法を優先してください。
誰が挨拶するかを両家で決める
略式結納の進行役は、新郎側の父親が務める形が基本ですが、父親に限る必要はありません。
本人が進めても、新郎側の母親や親族が役を担っても、両家が納得していれば成立します。
大切なのは、当日まで役割を曖昧にしないことです。
次のように分担表を作ると迷いません。
- 始めの挨拶:新郎の父親
- 結納品を納める口上:新郎の父親
- 受け取る返事:新婦の父親
- 締めの挨拶:新郎の父親
- ふたりのお礼:新郎新婦本人
父親が不在の場合は、この役名を母親・本人・親代わりの親族へ置き換え、台本にも名前を書いておきましょう。
地域や家ごとの作法を事前に確認する
結納は地域や家によって、結納品の数、結納返しの時期、口上の細部が変わります。
一般的な例文だけで進めると、一方の家が当然と思っていた作法と食い違うことがあるためです。
確認するときは、次の項目を両家へ同じように尋ねてください。
- 結納品・結納金・受書の有無
- 結納返しを当日に渡すか、後日にするか
- 家族書や親族書を交換するか
- 決まった言い回しや地域特有の品があるか
「一般的にはどうか」より「今回はどうするか」を決める話し合いにすると、どちらかの家を否定せず調整できます。
会場にも内容を伝え、飾る場所や進行補助の可否を確認しましょう。
結納の流れに沿った挨拶・口上の例文

形式と役割が決まったら、略式結納の流れに沿って口上を用意します。
結納では、長いスピーチよりも、誰が何を渡し、相手がどう受けたかを明確にする短い言葉が中心です。
基本の順番は次のとおりです。
- 始めの挨拶
- 結納品を納める
- 受書を渡す
- 結納返しを取り交わす
- 婚約記念品を披露する
- 締めの挨拶と本人たちのお礼
結納返しや記念品がない場合は、その工程を省いて構いません。
用意した物と台本の順番が一致しているかを確認しながら、例文を選んでください。
始めの挨拶
始めの挨拶では、集まってもらったことへのお礼と、これから結納を行うことを簡潔に伝えます。
新郎側の父親または本人が、全員が着席する前後に述べると進行が分かりやすくなります。
例文
「本日はお忙しいなかお集まりいただき、誠にありがとうございます。
ただ今より、○○家と○○家の結納の儀を執り行わせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします」
季節の挨拶を長く加える必要はありません。
本人が進行する場合は「私、○○が進行を務めます」と最初に添えると、次に誰の言葉を待てばよいかが両家に伝わります。
結納品を納めるときの口上
結納品を納める場面では、品を用意したことと、受け取ってほしい意思を言葉にします。
品物を手渡しするのではなく、飾り台や床の間などに整え、目録とともに相手側へ示してから口上を述べます。
例文
「このたびは、○○様と私どもの○○との婚約をご承諾いただき、誠にありがとうございます。
心ばかりではございますが、結納の品を取りそろえました。
幾久しくお納めください」
結納金のみの場合は「結納の品」を「結納のしるし」に変えると自然です。
金額を口上で読み上げる必要はなく、目録や金封の表記で確認できる形にします。
結納品を受け取るときの返事
新婦側は、品を確認したうえで、受け取る意思と感謝を伝えます。
「幾久しく」は、婚約と両家の縁が末永く続くよう願う決まり文句で、受け取る側の返事にも使われます。
例文
「ご丁寧な結納の品をありがとうございます。
幾久しくお受けいたします」
目録を確認する時間が必要なら、進行役が「どうぞお改めください」と声をかけてから、家族で内容を確かめます。
確認後に返事を述べれば、沈黙が続いても不自然ではありません。
受け取る人と目録を読む人を事前に決めておくと、当日の動きが滑らかになります。
受書を渡すときの口上
受書は、結納品を確かに受け取ったことを示す書面です。
新婦側が目録と品を確認したあと、新郎側へ差し出し、受領へのお礼とともに渡します。
例文
「ただ今、結納の品を幾久しくお受けいたしました。
こちらが受書でございます。
どうぞお納めください」
新郎側は「確かに受け取りました。
ありがとうございます」と返せば十分です。
受書に記す品目は、相手が持参する結納品と一致させる必要があります。
結納金だけの場合も、何を受け取るかを両家で事前に確認し、当日に初めて内容を知る状態を避けましょう。
結納返しを渡すときの口上
結納返しを同日に行う場合は、受書の取り交わしが終わってから、新婦側が返礼品を新郎側へ示します。
受け取った結納品への感謝を述べたうえで、返礼のしるしであることを伝えてください。
例文
「私どもからも、心ばかりではございますが、結納返しの品を用意いたしました。
幾久しくお納めください」
新郎側の返事は「ありがとうございます。
幾久しくお受けいたします」とします。
結納返しを後日にする地域や、腕時計などの婚約記念品を返礼とする家もあります。
当日に行わない場合は、台本からこの工程を外し、返礼の時期を別に共有しておきましょう。
婚約記念品を披露するときの口上
婚約指輪や時計などの記念品は、結納品の取り交わし後に披露すると、両家が婚約成立を見届けやすくなります。
品物の価格やブランドを説明する場ではなく、贈った事実と感謝を伝える場として進めましょう。
例文
新郎「婚約のしるしとして、○○さんに指輪を贈りました」
新婦「すてきな指輪をありがとうございます。
大切にいたします」
新婦側から返礼の時計などがある場合は、同じ流れで披露します。
指輪をその場で着ける演出をするか、あらかじめ身に着けて見せるかも、ふたりで決めて台本に記してください。
締めの挨拶と本人たちのお礼
すべての取り交わしが終わったら、進行役が婚約成立への喜びと、今後の付き合いを願う言葉で締めます。
その後に本人たちが両家へお礼を述べると、儀式から会食へ自然に移れます。
締めの例文
「本日は滞りなく結納の儀を執り行うことができ、誠にありがとうございました。
今後とも、両家末永くお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします」
本人たちのお礼
「本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。
これからふたりで支え合ってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
会食が続く場合は「それでは、引き続き食事を楽しみください」と一言添えましょう。
立場別に使える結納の挨拶例文

同じ場面の口上でも、父親が述べるか、本人が述べるかで主語が変わります。
例文をそのまま使うときは、誰の立場から話す文章かを確かめることが大切です。
ここでは、よくある3つの担当別にまとめます。
- 新郎の父親が進行する場合
- 新婦の父親が受け答えする場合
- 新郎新婦本人が進行・挨拶する場合
家族構成に合わせて担当を入れ替える場合も、主語と名前を直せば使えます。
両家の前で初めて声に出すのではなく、本人名を入れた完成文を用意して読み合わせてください。
新郎の父親が進行する場合
新郎の父親が進行する場合は、「私どもの○○」と息子を指し、両家を代表して儀式を進めます。
始め・結納品を納める口上・締めの3か所を担当すると役割が明確です。
例文
「本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。
このたび、○○様と私どもの○○との婚約をご承諾いただき、心より御礼申し上げます。
心ばかりではございますが、結納のしるしを用意いたしました。
幾久しくお納めください」
本人が一人息子でも「私どもの」を使えます。
家名を前面に出しすぎたくない場合は、「○○と△△様との婚約」と両者の名前を並べると自然です。
新婦の父親が受け答えする場合
新婦の父親は、結納品を受け取る返事と受書の受け渡しを担当します。
相手側への感謝を先に述べ、婚約を両家で祝う気持ちを続けると、儀礼的になりすぎません。
例文
「本日はこのようにご丁寧な結納の品をお持ちいただき、誠にありがとうございます。
ご厚意をありがたく、幾久しくお受けいたします。
ふたりが力を合わせて温かな家庭を築けるよう、私どもも見守ってまいります。
これから両家末永く、よろしくお願いいたします」
返事が長くなると取り交わしのタイミングを逃しやすいため、受領の言葉を述べてから受書を渡し、将来への言葉は締めに回しても構いません。
新郎新婦本人が挨拶する場合
両親に進行を頼まない場合は、新郎新婦本人が役割を分担できます。
家同士の儀式という表現を和らげたいカップルにも合い、両親は見守る側に回れます。
始めの例文
「本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございます。
ただ今より、両家の結納を始めさせていただきます。
私たちが進行いたしますので、よろしくお願いいたします」
締めの例文
「皆さまのおかげで、無事に婚約の日を迎えられました。
これからふたりで支え合い、両家のご縁を大切にしてまいります」
進行をどちらか一人に集中させず、説明と品の移動を分担すると落ち着いて進められます。
合わせて選びたい:婚約指輪 人気ブランドランキング 見てみる結納の口上で覚えておきたい決まり文句

結納には昔から使われる言い回しがありますが、すべてを古風な表現に揃える必要はありません。
意味を理解したうえで、核となる決まり文句だけを残すほうが、気持ちを込めて伝えられます。
押さえたいのは、次の3点です。
- 「幾久しく」の意味と読み方
- 日常の言葉に言い換えてよい範囲
- お祝いの場で避けたい忌み言葉
難しい表現を増やすことより、両家が同じ意味で受け取れることが大切です。
言い慣れない言葉は事前に声に出し、自分たちに合う形へ整えましょう。
「幾久しくお受けいたします」の意味と読み方
「幾久しく」は「いくひさしく」と読み、末永く続くことを願う表現です。
結納では、婚約と両家の縁が長く続くよう願い、「幾久しくお納めください」「幾久しくお受けいたします」と対で使います。
受け取る側は、次の一文だけでも失礼にはなりません。
「ありがとうございます。
幾久しくお受けいたします」
「幾久しく」を「末永く」に言い換える例もありますが、結納らしい節目を残したい場合は、この決まり文句だけを覚えるとよいでしょう。
読み間違いを防ぐため、台本には漢字の横にふりがなを振っておくと安心です。
自分たちの言葉に言い換えてもよい
結納の口上は、一字一句を昔ながらの表現にしなくても構いません。
言い慣れない文章を無理に暗記すると、言葉が止まり、品を渡す動きまで分からなくなることがあるためです。
たとえば「目録の通り結納の品を持参いたしました」は、「心ばかりですが、結納の品を用意いたしました」と言い換えられます。
「ご笑納ください」は品によって意味が軽く聞こえるため、「お納めください」のほうが結納では使いやすい表現です。
ただし、両家のどちらかが正式な口上を重んじる場合は、その希望を先に確認してください。
決まり文句と日常語を混ぜ、全員が無理なく話せる台本に整えましょう。
忌み言葉を避ける
結納の挨拶では、別れや関係の終わりを連想させる忌み言葉を避けます。
婚約と両家の縁が続くことを祝う席なので、普段は問題のない言葉でも別の表現に置き換えると安心です。
| 避けたい言葉 | 言い換え例 |
|---|---|
| 別れる・切れる | 新たな道を歩む・区切りを迎える |
| 終わる | お開きにする・結ぶ |
| 戻る・返す | 改める・お渡しする |
| 重ね重ね・再び | 心より・改めて |
結納返しや受書など、儀式の名称として定着している言葉まで避ける必要はありません。
文章全体を点検し、不吉な連想を生む動詞だけを自然に置き換えてください。
当日に慌てないための挨拶準備

例文が決まっても、当日の動きと結び付いていなければ、どのタイミングで話すか迷います。
口上だけの原稿ではなく、品を動かす人と次の動作まで入れた進行台本を用意しましょう。
ここでは「進行台本を両家で共有する」「口上は丸暗記せずメモを使う」「会場スタッフに進行を相談する」という3段階で準備を整えます。
- 両家で進行台本を共有する
- 読み上げ用のメモを作る
- 会場スタッフと飾り方・進行を打ち合わせる
練習の目的は暗記ではなく、次の人へ自然に役割を渡すことです。
一度通してみるだけでも、受書を置く場所や記念品を出す順番など、文章だけでは気づかない不足が見つかります。
進行台本を両家で共有する
進行台本には、発言者・口上・動作を横並びで記します。
言葉だけを並べるより、どこで立つか、誰が目録を渡すかまで明確になり、当日の沈黙を防げるためです。
| 場面 | 発言者 | 動作 |
|---|---|---|
| 始めの挨拶 | 新郎の父 | 全員へ開始を伝える |
| 結納品を納める | 新郎の父 | 目録を新婦側へ示す |
| 受領の返事 | 新婦の父 | 内容を確認して受書を渡す |
| 締めの挨拶 | 新郎の父 | 両家へお礼を述べる |
| 本人のお礼 | 新郎新婦 | 会食への案内をする |
完成後は両家へ同じ版を送り、品の有無と担当者名が合っているかを確認してください。
口上は丸暗記せずメモを見てもよい
結納の口上は、丸暗記するより、読みやすいメモを用意して落ち着いて伝えるほうが確実です。
言葉を忘れないことに意識が向きすぎると、相手の顔を見たり、品を丁寧に扱ったりする余裕がなくなるためです。
メモは一枚に収め、次のように整えます。
- 一文を短くして改行する
- 人名と「幾久しく」にふりがなを付ける
- 自分の出番を太字や印で示す
- 動作を括弧書きで添える
最初と最後だけ相手を見て話し、途中は手元を確認して構いません。
完璧な暗唱より、両家に聞き取れる速さで丁寧に述べることを優先しましょう。
会場スタッフに進行を相談する
料亭やホテルで行う場合は、結納に対応した経験があるかを予約時に確認してください。
会場によっては、結納品を飾る台や毛氈を用意し、品を並べる時間や進行のきっかけまで支援してもらえます。
相談する内容は次のとおりです。
- 結納品を事前に持ち込めるか
- 飾り台・床の間・毛氈を使えるか
- 個室を何分前から利用できるか
- 進行役や写真撮影を頼めるか
- 儀式後に会食へ移る流れ
大阪で会場選びから始める方は、下記の記事で顔合わせ向けの個室8選を予算・エリア別に紹介しています。結納に対応できる会場へ確認する際の候補探しに、ぜひ活用してください。
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結納の挨拶でよくある質問

基本の例文だけでは判断しづらい状況もあります。
父親や両親が不在のケース、結納金だけを取り交わすケースでは、一般的な形と違うことが不安になりやすいものです。
この章では「親が不在なら親代わりの親族に出てもらえるか」「受け取った結納金は式が終わるまでどこに置くか」「結納金だけを渡す場合の口上」「挨拶を間違えた場合」を扱います。
ここでは、次の疑問に答えます。
- 親代わりの親族に出席してもらえるか
- 受け取った結納金をどこに置くか
- 結納金だけの場合に何と言うか
- 挨拶を間違えたときにどう立て直すか
一つの正解に合わせるより、両家で決めた形を全員に共有することが大切です。
自分たちの状況に近い項目を確認してください。
親が不在なら親代わりの親族に出てもらってよい?
父親や両親が不在の場合、母親、本人、親代わりの伯父・伯母などに出席や進行をお願いできます。
父親がいなければ結納ができないという決まりはなく、本人と両家が納得する人を選べばよいためです。
たとえば、新婦の両親が不在で親代わりの伯母夫婦がいるなら、出席の希望を本人たちから尋ね、その結果を新郎側へ共有します。
本人だけで進める選択肢も含め、誰に節目を見守ってほしいかで決めましょう。
お願いするときは「家の代役をしてください」ではなく、「私たちの結納に出席していただけませんか」と伝えると、相手も役割を検討しやすくなります。
受け取った結納金は式が終わるまでどこに置く?
結納金は受け取ってすぐ鞄へしまわず、儀式が終わるまでは結納品と一緒に飾っておくと流れが整います。
金封を手から手へ渡すのではなく、台やお盆に載せて取り交わし、受書を返す方法が分かりやすいでしょう。
たとえば料亭なら、個室の床の間や用意された毛氈の上に金封を置き、締めの挨拶が済んでから新婦側の担当者が保管します。
飾る場所がない会場では、卓上の台を使えるか事前に相談してください。
会場ごとに設備や防犯上の扱いが異なるため、儀式後に誰が保管するかまで決めます。
会食中も人目のある場所へ置いたままにしないことが大切です。
結納金だけを渡す場合の口上は?
結納金だけを渡す場合も、始めの挨拶、結納のしるしを納める口上、受領の返事、締めの挨拶という基本は変わりません。
「結納品一式」という表現を避け、「結納のしるし」に置き換えると内容と合います。
渡す側の例文
「心ばかりではございますが、結納のしるしを用意いたしました。
幾久しくお納めください」
受け取る側の例文
「ご丁寧にありがとうございます。
幾久しくお受けいたします」
金封のみでも、受書を用意するか、結納返しをどうするかは両家で確認が必要です。
品数を省くことと、受領の確認を曖昧にすることは分けて考えましょう。
挨拶を間違えたらやり直すべき?
言葉を一部間違えても、最初からやり直す必要はありません。
「失礼いたしました」と短く添え、正しい言葉から続ければ十分です。
結納の目的は台本を間違えず読むことではなく、婚約と両家の縁を確認することにあります。
たとえば「お受けください」と「お納めください」が混ざっても、意味が伝わっていれば儀式が無効になるわけではありません。
言葉が止まったときはメモを見て、進行役が「それでは次に移ります」と流れを戻します。
言い直しを重ねるほど緊張が増すため、一度だけ整えて先へ進みましょう。
終わったあとに相手方へ改めてお礼を伝えれば、誠意は十分に届きます。
まとめ|例文を土台に両家で流れを共有しよう

結納の挨拶は、難しい言葉を完璧に暗記するより、形式・担当者・品の順番を両家で揃えることが大切です。
略式結納なら、始めの挨拶、結納品と受書の取り交わし、締めの挨拶を基本に、結納返しや記念品の工程を加えます。
準備では、次の3点を確認してください。
- 誰がどの口上を述べるか
- 口上と品を動かす順番が合っているか
- 地域や家ごとの希望を両家で共有できているか
「幾久しく」の意味を理解し、読み上げ用のメモと進行台本を用意すれば、当日は落ち着いて気持ちを伝えられます。
例文をそのまま使うだけでなく、本人名と両家の決め事を入れた完成版に整え、一度読み合わせて結納の日を迎えましょう。


