【立場別早見表】結婚式の親族の服装は何を着る?両家で格を揃える決め方
目次
家族や親戚の結婚式が近づいているものの、
「親族として何を着れば失礼にならないのか分からない」
「相手の家と服装の格がずれて浮かないか不安」
「買うか借りるか、いくらかかるのか見当がつかない」
このようなお悩みを持っていませんか?
親族の服装は、立場ごとの格を押さえ、両家で格を揃えておけば大きく外すことはありません。
この記事では、立場別の早見表と女性・男性の年代別の選び方、両家で服装が分かれそうなときの決め方、レンタルの金額や当日の動きまで紹介します。
読み終える頃には、自分が着る一着と準備の段取りが決まり、落ち着いて当日を迎えられるはずです。
この記事でわかること
- 親族が押さえたい服装の基本マナーと格の考え方
- 父母・兄弟姉妹・祖父母・叔父叔母の立場別早見表
- 女性と男性それぞれの年代別の選び方
- 両家の服装がバラバラになりそうなときの決め方
- 色・デザイン・素材で避けたいNG例
- 家族だけの式や平服指定、海外挙式での服装
- レンタルの金額と、式場で着替える日の行き帰りの服
結婚式で親族が押さえる服装の基本マナー

結婚式での親族は、招かれる側ではなく、新郎新婦と一緒にゲストを迎える側として出席します。
友人ゲストとは役割が違うため、服装を選ぶ前に親族ならではの考え方を知っておくことが欠かせません。
土台になる基本は、次の3つです。
- 親族はゲストを迎える側として装う
- 正礼装・準礼装・略礼装の違いを知る
- 両家で服装の格を揃える
この3つが頭に入っていれば、立場や年代ごとの細かな選び方は迷わず決められます。
ドレスやスーツを探し始める前に、判断の物差しとして確認しておきましょう。
親族はゲストを迎える側として装う
親族の服装は、友人ゲストよりも一段あらたまった装いを選ぶのが基本です。
親族は新郎新婦の身内として来賓にあいさつをする立場にあり、服装の印象がそのまま両家の印象として受け取られやすいためです。
ゼクシィの親族服装マナーの解説でも、最初の注意点に「親族=ホストにふさわしい服装を」が挙げられています。
出典:ゼクシィ「結婚式での【親族服装マナー】親、兄弟姉妹、親戚は何を着る?」
受付でのあいさつや親族紹介、集合写真など、人前に立つ場面が多いのも親族ならではといえます。
友人の結婚式で着るお呼ばれ服をそのまま使うのではなく、ひとつ格を上げた一着を基準に考えましょう。
正礼装・準礼装・略礼装の違い
結婚式の服装には、正礼装・準礼装・略礼装という3段階の格があります。
どの段を選ぶかは新郎新婦との関係の近さで決まり、関係が近い人ほど格の高い装いになるためです。
区分は次のとおりです。
| 格 | 男性 | 女性(洋装) | 女性(和装) |
|---|---|---|---|
| 正礼装 | モーニングコート、タキシード | アフタヌーンドレス | 黒留袖、振袖 |
| 準礼装 | ディレクターズスーツ、ブラックスーツ | セミアフタヌーンドレス、フォーマルスーツ | 色留袖、訪問着 |
| 略礼装 | ダークスーツ | ワンピース、セットアップ | 付け下げ、色無地 |
両親は正礼装、兄弟姉妹や祖父母・叔父叔母は準礼装、いとこは準礼装から略礼装を選びます。
自分の立場の段を先に決めると、選ぶ服が絞れます。
両家で服装の格を揃える
親族の服装は、自分の家の中だけでなく両家で格を揃えることが大切です。
片方の父親がモーニングコートで、もう片方がダークスーツだと、並んだときの格の差がそのまま写真に残ってしまうからです。
結婚スタイルマガジンがSNSで行ったアンケートでは、両家の母親の衣裳を揃えたという回答が約9割でした(回答489人。
同メディアのSNS利用者が対象で、全国平均ではありません)。
出典:結婚スタイルマガジン「【結婚式の母親の服装マナー】ドレス?和装?晴れの日にふさわしいフォーマルな服装をご紹介」
揃える中心は両家の両親なので、新郎新婦を通じて早めに「何を着る予定か」を伝え合っておきましょう。
【立場別】親族の服装早見表と選び方

基本の考え方を押さえたら、次は自分の立場で何を着るかを決めていきます。
関係が近いほど格が高くなるため、立場ごとの目安を一覧にしました。
| 立場 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 父親・母親 | モーニングコート | 黒留袖、アフタヌーンドレス |
| 兄弟・姉妹 | ブラックスーツ | 振袖、訪問着、フォーマルドレス |
| 祖父・祖母 | ブラックスーツ | 色留袖、フォーマルスーツ |
| 叔父・叔母、いとこ | ブラックスーツ、ダークスーツ | 訪問着、フォーマルドレス |
ここからは、次の4つの立場に分けて選び方を紹介します。
- 父親・母親の服装
- 兄弟・姉妹の服装
- 祖父母の服装
- 叔父・叔母・いとこの服装
表は目安なので、最終的には両家の両親の装いに合わせて調整してください。
父親・母親の服装
新郎新婦の父親と母親は、親族のなかで最も格の高い正礼装を着ます。
両親はゲストを迎える中心に立ち、謝辞や見送りで全員の前に出るため、主催側の代表としての装いが求められるからです。
父親は昼の式ならモーニングコート、母親は和装なら黒留袖、洋装ならくるぶし丈のアフタヌーンドレスが基本の組み合わせです。
父親と母親で格をそろえ、片方だけが略礼装にならないようにしましょう。
結婚スタイルマガジンのSNSアンケートでは、母親の衣裳は和装が77.9%でした(回答525人。
同メディアのSNS利用者が対象)。
出典:結婚スタイルマガジン「【結婚式の母親の服装マナー】ドレス?和装?晴れの日にふさわしいフォーマルな服装をご紹介」
和装が多数派ではあるものの洋装を選ぶ母親も約2割いるので、両家で相談して無理のない正礼装を決めてください。
兄弟・姉妹の服装
兄弟姉妹は、両親より一段控えた準礼装を目安にします。
新郎新婦に近い身内としてゲストを迎える側に入りますが、両親と同じ格にすると主催の中心がぼやけてしまうためです。
例えば兄弟はブラックスーツに白かシルバーのネクタイ、姉妹は未婚なら振袖、既婚なら訪問着や色留袖が候補になります。
洋装の姉妹は、膝が隠れる丈のフォーマルドレスを選ぶと親族らしく見えるでしょう。
友人ゲストの多い式では、姉妹のドレスが地味すぎると親族席だけ沈んで見えることもあります。
落ち着いた色を軸に、素材や小物で華やかさを足してバランスを取りましょう。
祖父母の服装
祖父母は、準礼装を基本にしながら体への負担が少ない服を優先します。
格式だけを重視して重い着物や窮屈な礼装を選ぶと、長時間の式と披露宴で体調を崩しかねないからです。
例えば祖父はブラックスーツやディレクターズスーツ、祖母は色留袖や訪問着のほか、洋装ならゆったりしたフォーマルスーツやロング丈のワンピースが選ばれています。
車いすを使う場合や足腰に不安がある場合は、着脱しやすい洋装にして、靴もかかとの低いものにすると安心です。
本人が一日を楽に過ごせることを第一に、家族で相談して決めましょう。
叔父・叔母・いとこの服装
叔父・叔母・いとこは、準礼装から略礼装の範囲で、両親や兄弟姉妹より控えめにまとめます。
親族席では新郎新婦から少し離れた立場になり、近い身内より目立つ装いにすると序列が逆に見えてしまうためです。
男性はブラックスーツかダークスーツ、叔母は色留袖や訪問着、洋装ならミモレ丈のドレスやアンサンブルが選びやすいでしょう。
いとこの女性は友人ゲストに近いドレスでも構いませんが、肩を出さず丈を長めにすると親族らしく見えます。
迷ったら、同じ立場の親族に何を着るかを聞いて合わせるのが確実です。
叔母の立場に絞った年代別の選び方は、別記事で一着ずつ掘り下げています。合わせてご覧ください。
▼関連記事
結婚式の叔母の服装マナー|50代・60代に似合うドレスとNG例、体型カバーのコツ
【女性・年代別】親族の服装の選び方

立場ごとの格を押さえたら、次に考えたいのは年代によって変わる似合う形や色です。
女性の場合は、年齢に合った丈と袖、色の明るさを押さえると、親族らしい品のよさが出せるでしょう。
ここでは次の4つに分けて紹介します。
- 20代・30代の服装
- 40代・50代の服装
- 60代の服装
- ぽっちゃり体型をカバーする選び方
どの年代でも、露出を抑えて膝が隠れる丈を選ぶという軸は共通です。
そのうえで、年代ごとに足したい要素を見ていきましょう。
20代・30代は膝が隠れる丈と袖ありで品よくまとめる
20代・30代の親族女性は、膝が隠れる丈で袖のあるドレスを選ぶと失敗しません。
友人の結婚式と同じ感覚で短い丈や肩の出るデザインを着ると、親族席や集合写真で一人だけ軽く見えてしまうためです。
20代ならくすみピンクやブルーグレーなど明るめの色、30代ならネイビーやダークグリーンなど深い色が落ち着いて見えます。
既婚の方や子ども連れの方は、ジャケットを合わせたセットアップにすると、動きやすさときちんと感を両立できるでしょう。
未婚であれば振袖も選べるので、和装の親族が多い式なら検討してみてください。
40代・50代はロング丈やパンツスーツで落ち着きを出す
40代・50代は、ミモレ丈からロング丈のドレスか、フォーマルなパンツスーツが似合います。
この年代は叔母や新郎新婦の姉として出席することが多く、若いゲストと並んだときに落ち着きと格の両方が求められるからです。
パンツスーツを選ぶなら、光沢のある素材やとろみのある生地のセットアップにして、仕事用と見分けがつくようにします。
レースの袖やパールのネックレスを合わせると、かっこよさの中に華やかさが加わるのでおすすめです。
格の高い式や和装の親族が多い式ならドレス、移動が多い式や子どもの世話がある日ならパンツスタイルと、場面で使い分けましょう。
60代はアンサンブルやフォーマルスーツで体を楽にする
60代は、ワンピースとジャケットを組み合わせたアンサンブルやフォーマルスーツが向いています。
上着で二の腕や肩まわりを自然に隠せるうえ、会場の空調に合わせて脱ぎ着できるので、長時間でも体が楽だからです。
色は濃紺やグレーだけでまとめると写真で沈みやすいため、シルバーグレーやラベンダーなど明るさのある色を顔まわりに持ってきます。
足元は低めで太いヒールにすると、立ったり座ったりが多い親族でも疲れにくいでしょう。
きちんと感と着心地の両方を満たす一着を基準に選んでください。
ぽっちゃり体型は袖ありとIラインですっきり見せる
体型が気になる方は、袖のあるデザインと縦に落ちるIラインを選ぶとすっきり見えます。
袖が腕の太い部分を覆い、縦のラインがウエストの位置をぼかすので、体の厚みが目立ちにくくなるためです。
例えば五分袖から七分袖のロングドレスに、前を開けて羽織れる丈長のジャケットを重ねると、縦の線が2本できて着やせして見えます。
大きめのサイズでゆったり着るよりも、肩幅で合わせて丈を足首近くまで落とすほうが全体は細く映るものです。
隠したい部分を布で覆い、縦の線を強調する組み合わせを探しましょう。
【男性・年代別】親族の服装の選び方

続いて男性の親族は、女性に比べて選択肢が少ないぶん、スーツの格と小物の合わせ方で差が出ます。
父親以外の男性はブラックスーツかダークスーツが中心になり、年代によって求められる落ち着きが変わります。
次の3つの順に確認していきます。
- 20代・30代の服装
- 40代・50代・60代の服装
- ネクタイ・シャツ・靴の選び方
スーツそのものは手持ちでまかなえることも多いので、小物まで含めて見直すのが近道です。
自分の年代の項目と、最後の小物の項目を合わせて読んでください。
20代・30代はブラックスーツかダークスーツを選ぶ
20代・30代の男性親族は、ブラックスーツか、濃紺やチャコールグレーのダークスーツを選びます。
この年代は新郎新婦の兄弟やいとことして出席することが多く、準礼装から略礼装の範囲に収まっていれば格が不足しないためです。
注意したいのは、仕事用のスーツをそのまま着ると親族としてはくだけて見える点です。
ストライプの目立つ柄や明るいグレーは避け、無地に近い濃色にベストを足してスリーピースにすると礼装らしさが出ます。
新郎新婦の兄弟なら、両親の装いを確かめてブラックスーツに寄せておくと安心でしょう。
40代・50代・60代はブラックスーツを基本に格を上げる
40代以上の男性親族は、ブラックスーツを基本に、立場によってはディレクターズスーツまで格を上げます。
叔父や祖父として出席する年代になると、若い親族より落ち着いた装いで親族席全体を引き締める役割が加わるからです。
ディレクターズスーツは、黒のジャケットにグレーの縞のスラックスを合わせる昼の準礼装で、父親がモーニングコートを着る式の叔父に向いています。
父親がブラックスーツの場合は、叔父が格で上回らないよう同じブラックスーツに揃えてください。
どちらを着るかは、新郎新婦の父親の装いを先に聞いてから決めましょう。
ネクタイ・シャツ・靴の選び方
男性親族の小物は、白いシャツに白かシルバーグレーのネクタイ、黒の革靴でまとめるのが無難です。
スーツが同じでも小物が仕事用のままだと礼装に見えず、親族のなかで一人だけ仕事帰りのような印象になってしまうためです。
例えば次のようにそろえます。
| 小物 | 選び方 | 避けたいもの |
|---|---|---|
| ネクタイ | 白、シルバーグレーの無地 | 黒、派手な柄 |
| シャツ | 白無地のレギュラーカラー | 色物、ボタンダウン |
| 靴 | 黒のひも付き革靴 | ローファー、スエード |
| 靴下 | 黒無地の長めの丈 | 白、くるぶし丈 |
小物は前日までに一式並べて確認し、靴は磨いておきましょう。
スーツごと借りる場合の料金は、下記の記事で整理しました。こちらもぜひチェックしてみてください。
▼関連記事
結婚式のスーツレンタルで失敗しない選び方|料金相場とおすすめ店舗
両家の服装がバラバラになりそうなときの決め方

ここまでの目安どおりに選んでも、相手の家と考え方が違えば両家の服装は簡単に分かれてしまいます。
「相手の母親は留袖を着ないらしい」「向こうは全員洋装だと聞いた」と分かってから慌てる方もいるでしょう。
この章では、分かれそうなときの考え方を3つの場面で整理します。
- 揃えるのは和装か洋装かではなく格
- 母親が留袖を着ないときの選択肢
- 相手の母親が洋装に変えたとき自分は留袖のままでよいか
服装の違いそのものよりも、事前に話が通っているかどうかが当日の気まずさを左右します。
当てはまる場面から確認してください。
揃えるのは和装か洋装かではなく格
両家で揃えるべきなのは、和装か洋装かではなく服装の格です。
正礼装同士であれば和装と洋装が混ざっていても格の差は生まれず、どちらかが見劣りすることにはならないためです。
例えば新郎の母親が黒留袖、新婦の母親がアフタヌーンドレスという組み合わせは、どちらも正礼装なので問題ありません。
反対に、片方が黒留袖で片方が膝丈のワンピースだと、和洋の違いではなく格の違いとして目立ってしまいます。
相手の家と話すときは「着物にしますか」ではなく「正礼装にしますか、準礼装にしますか」と格で確認しましょう。
母親が留袖を着ないときの選択肢
母親が留袖を着ない場合は、洋装の正礼装であるアフタヌーンドレスを選べば格を保てます。
着物の重さや帯の締めつけがつらい、着付けの時間が取れないといった事情があるなら、洋装に替えること自体は失礼に当たらないからです。
例えば昼の式なら、くるぶしまで隠れるロング丈で袖のあるドレスに、光沢を抑えた上質な素材を選びます。
相手の母親が黒留袖の場合は、並んだときに軽く見えないよう、ネイビーなど濃い色のロング丈にしておくと釣り合うでしょう。
留袖を着ないと決めた時点で、新郎新婦を通じて相手の家へ伝えておくことが欠かせません。
相手の母親が洋装に変えたとき自分は留袖のままでよいか
相手の母親が洋装に変えても、自分は黒留袖のままで問題ありません。
黒留袖とアフタヌーンドレスは同じ正礼装で、和装が上、洋装が下といった区別はないためです。
Yahoo\!知恵袋には、両家で留袖と決めたあとに新郎の母親から「私は洋装に変えたいが、貴方はそのままで」と申し出を受けた、新婦の母親の相談があります。
ベストアンサーは、両者は同格であり、違っていてもいけないわけではないという内容でした。
出典:Yahoo\!知恵袋「新婦の母です。結婚式に留袖で参列しましょうと両家で話し合いましたが」
相手から配慮の言葉があったなら、無理に合わせて着替えるより、予定どおりの装いで堂々と並びましょう。
合わせて選びたい:婚約指輪 人気ブランドランキング 見てみる親族の服装で避けたいNG例

ここまで見てきたように格を揃えていても、色やデザインの選び方ひとつでマナー違反に見えてしまうことがあります。
親族は写真に残る場面が多く、ゲストの目にも長く触れるため、友人ゲスト以上に気を配りたいところです。
避けたいポイントは、大きく次の2つに分けられます。
- 白・全身黒など避けたい色
- 露出の多い服やカジュアルな素材
どちらも、服を買う前や借りる前に知っておけば防げる失敗です。
手持ちの服を着る予定の方も、当てはまっていないか確かめておきましょう。
白・全身黒など避けたい色
親族の洋装では、白に見える色と、全身を黒一色でまとめる装いを避けます。
白やアイボリー、淡いベージュは写真で白く写って花嫁と重なりやすく、女性の黒一色は喪服を連想させてしまうためです。
例えば黒いドレスを着たい場合は、明るい色のジャケットやストール、パールのアクセサリーを足して、顔まわりに光を入れます。
ベージュを選ぶ場合は、濃いめの色味にするか、ネイビーの羽織りを合わせると白っぽく見えません。
男性のブラックスーツや女性の黒留袖は礼装なので、この注意には当たらないと考えてください。
色で迷ったら、ネイビーやグレーを軸に差し色を加える形が安全です。
露出の多い服やカジュアルな素材
肩や膝が出るデザインと、普段着に見える素材も親族の服装には向きません。
親族はお辞儀やあいさつで動く場面が多く、露出やカジュアルさがそのまま家の印象として受け取られやすいからです。
具体的には、次のようなものを避けます。
- ノースリーブやオフショルダーを羽織りなしで着る
- 膝上丈のスカート、深いスリット
- 綿やニット、デニムなど普段着の素材
- 素足、つま先の出るサンダル、ブーツ
ノースリーブのドレスは、ボレロやジャケットを重ねれば昼の式でも着られます。
手持ちの一着を活かしたい方は、羽織りと丈でカバーできるかを基準に見直してください。
家族だけの結婚式・平服指定などスタイル別の服装

ここまでは一般的な披露宴を前提にしてきましたが、家族だけの式やレストランでの会食、海外挙式など、結婚式のスタイルはさまざまです。
形式が変われば、親族の服装に求められる格も変わります。
ここでは、迷いやすい3つのケースを取り上げました。
- 家族だけの結婚式の服装
- 「平服で」と案内されたときの服装
- 海外・リゾート挙式の服装
いずれの場合も、自己判断でカジュアルにするのではなく、新郎新婦の希望を聞くのが出発点になります。
該当するケースを確認しましょう。
家族だけの結婚式は新郎新婦の衣装に合わせる
家族だけの結婚式では、新郎新婦の衣装の格に合わせて親の服装を決めます。
ゲストを迎える役割が小さくなるぶん正礼装が必須とは限らず、新郎新婦より格が高くなるとかえって浮いてしまうためです。
例えば新郎新婦がウェディングドレスとタキシードで挙式をするなら、親はブラックスーツとフォーマルドレス、または黒留袖を選ぶと釣り合います。
レストランでの会食だけなら、ダークスーツと上品なワンピースといった略礼装でも十分です。
少人数でも写真は残るので、両家で同じ段に揃えることだけは忘れないようにしましょう。
写真を中心に家族で記念を残す場合の装いは、次の記事が参考になります。ぜひ合わせてこちらもご覧ください。
▼関連記事
家族でフォトウェディングをするなら知っておきたい服装・費用・当日の流れ
「平服で」と案内されたときは略礼装を選ぶ
「平服でお越しください」と案内された場合は、普段着ではなく略礼装を選びます。
結婚式での平服は「正礼装でなくて構いません」という意味で使われる言葉で、カジュアルな服を指しているわけではないためです。
男性はダークスーツにネクタイ、女性は膝が隠れる丈のきれいめなワンピースやセットアップを選ぶとよいでしょう。
デニムやスニーカー、Tシャツは平服の範囲に入りません。
親族の場合は両親がどの程度の服を着るかで基準が変わるので、案内を受けたら両親の予定を確かめてから服を決めてください。
海外・リゾート挙式は現地の正装も選べる
海外やリゾートでの挙式では、現地の正装を取り入れた軽やかな装いも選べます。
暑い地域で黒留袖やモーニングコートを着ると体への負担が大きく、屋外での挙式や写真撮影に向かないことがあるためです。
例えばハワイであれば男性はアロハシャツ、女性はムームーが正装として扱われ、沖縄ならかりゆしウェアが候補になります。
ただし片方の家だけが現地の正装だとちぐはぐに見えるため、まず新郎新婦にドレスコードを確認し、両家で方針を合わせましょう。
ハワイ挙式での参列者や両親の装いは、こちらの記事で男女別にまとめました。気になる方はのぞいてみてください。
▼関連記事
ハワイの結婚式の服装は?参列者・両親の男女別マナーとムームーやアロハの選び方
親族の服装を用意する方法と当日の動き

ここまでで着るものが決まったら、次はどうやって用意するか、当日どう動くかを考えます。
親族の礼装は着る機会が限られるため、費用と手間の両面から自分に合う準備の方法を選ぶことが大切です。
この章では次の3つを確認します。
- レンタルの金額の目安
- 購入する場合の買い場所
- 式場で着替える日に着て行く服
とくに式場で着付けやヘアセットを受ける方は、行き帰りの服まで考えておくと当日慌てずに済みます。
準備の順番に沿って、ひとつずつ見ていきましょう。
レンタルの金額の目安
親の礼装をレンタルする場合、モーニングコートも黒留袖も1万円台から借りられるサービスがあります。
式場の衣装室だけでなく、ネットで申し込む宅配型のレンタルも選べるためです。
| 衣装 | 料金の例 | 掲載元 |
|---|---|---|
| モーニングコート | 16,500円(税込) | hare:kari(青山商事) |
| 黒留袖フルセット | 11,000円から | 京都着物レンタルwargo |
出典:hare:kari「結婚式での親族の服装マナーを紹介」
いずれも公式サイト掲載の一例で、時期や商品によって変わります。
式場の衣装室なら着付けも同じ場所で受けられるので、料金と手間を見比べて決めましょう。
購入する場合の買い場所
何度か着る予定があるなら、百貨店のフォーマル売場か紳士服専門店での購入が向いています。
親族として出席する機会が続く年代では、一着持っておくほうが借りるたびの手配が要らず、手間がかからないためです。
SUIT SELECTのコラムでは、モーニングコートやタキシードは百貨店で15万円前後、郊外型の紳士服専門店で7〜9万円、ブラックスーツは4万〜5万円程度が目安と紹介されています。
出典:SUIT LIBRARY「親族の結婚式の服装マナーは?選び方のポイントをわかりやすく紹介」
女性のドレスは、百貨店なら販売員に立場と式の時間帯を伝えて相談でき、通販なら大きいサイズまで探せます。
着るのが1回きりならレンタル、2回以上見込めるなら購入と考えると判断しやすいでしょう。
式場で着替える日は前開きの服で向かう
式場で着付けやヘアセットを受ける日は、前開きで着脱しやすく、少しきれいめな服で向かいます。
ヘアセットのあとにかぶりの服を脱ぐと髪が崩れてしまい、美容室や控室の近くでは相手の親族と顔を合わせることもあるからです。
Yahoo\!知恵袋では、娘の結婚式で留袖を着付けてもらう母親の相談に、着替えの行き帰りで相手の親族に会ったという体験が寄せられていました。
出典:Yahoo\!知恵袋「来週娘の結婚式です 式場で留袖を着付けてもらうのですが」
回答はいずれも、着替えやすくきれいめな服をすすめる内容です。
シャツワンピースなど、人に見られても困らない服を選びましょう。
留袖に合わせる髪型は、年代と長さ別の似合わせを下記の記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▼関連記事
和装髪型で失敗しないコツ|留袖・訪問着を年代・長さ別に自分で似合わせる
親族の結婚式の服装に関するよくある質問

ここまでで扱いきれなかった疑問のうち、親族から出やすいものをまとめました。
立場や季節によって答えが変わる内容なので、自分の状況に近いものを確認してください。
取り上げるのは次の3つです。
- 子どもには何を着せればよい?
- 夏や冬の結婚式で気をつけることは?
- 義理の兄弟姉妹の服装は実の兄弟姉妹と同じでよい?
いずれも、基本の考え方である「迎える側としての格」と「両家で揃える」に立ち返れば判断できます。
順番に見ていきましょう。
子どもには何を着せればよい?
子どもは、制服があれば制服、なければフォーマル寄りのよそ行きの服を着せます。
制服は学生の正装として扱われ、成長の早い子どもに一度きりの礼服を買いそろえる必要はないためです。
制服がない場合は、例えば男の子は白いシャツに濃色のズボンとジャケット、女の子は膝が隠れるワンピースにカーディガンやボレロを合わせます。
花嫁と重なる真っ白なドレスは避け、靴は履き慣れたものにすると長時間でも機嫌よく過ごしやすいでしょう。
着替えを一組持っておけば、食事で汚しても写真撮影に間に合うので安心です。
夏や冬の結婚式で気をつけることは?
夏は素材を軽くし、冬は羽織りで調整して、礼装の形そのものは崩さないようにします。
夏でも挙式中は肌の露出を抑えるマナーは変わらず、冬でも会場内は暖房が効いていて厚手の上着のままでは過ごせないためです。
例えば夏は裏地の少ないドレスやシフォンの袖、男性は夏用の薄手の礼服を選び、会場に着いてから上着を着ると汗を抑えられます。
冬はコートやブーツで移動して受付前にクロークへ預け、会場内ではジャケットやストールで体温を調節してください。
季節に合わせるのは素材と羽織りまでにとどめ、格は通年で同じ基準にしましょう。
義理の兄弟姉妹の服装は実の兄弟姉妹と同じでよい?
義理の兄弟姉妹も、実の兄弟姉妹と同じ準礼装を目安にして構いません。
結婚式では配偶者と並んで親族として紹介されるため、夫婦で格がそろっていることのほうが大切だからです。
例えば新郎の兄の妻であれば、夫がブラックスーツなら自分は訪問着やフォーマルドレスを選び、義母より控えめな色と丈にまとめます。
義理の立場だからと極端に地味にすると、親族席のなかでかえって目立ってしまいます。
迷うときは配偶者を通じて義母や義姉妹の装いを聞き、その一段下に合わせると収まりがよくなるはずです。
まとめ

結婚式での親族の服装は、ゲストを迎える側として、立場に合った格を選ぶことが出発点です。
両親は正礼装、兄弟姉妹や祖父母、叔父叔母は準礼装を目安にし、両家で同じ段に揃えておけば大きく外すことはありません。
両家で和装と洋装が分かれても、格が同じであれば問題はなく、大切なのは事前に伝え合っておくことです。
色は白と全身黒を避け、露出を抑えた膝が隠れる丈を選べば、年代を問わず親族らしい装いになります。
用意の方法は、着る回数を目安にレンタルか購入かを決めてください。
式場で着替える方は、行き帰りの服まで準備しておくと当日を落ち着いて過ごせます。
まずは新郎新婦を通じて両家の両親の装いを確かめ、そこから自分の一着を決めていきましょう。


