【当日でも間に合う】ご祝儀の渡し方 受付の流れ・言葉・ふくさなしの代用まで
目次
結婚式が近づいてご祝儀の渡し方を調べていると、
「受付で自分の番が来たときに手順を思い出せる自信がない」
「袱紗を用意できていない」「何と言って渡せばいいのか分からない」
このようなお悩みを持っていませんか?
本記事では、受付に並んでいる間の準備から袱紗の出し方、添える言葉、袱紗や新札が間に合わなかったときの対処、欠席する場合の渡し方までを、当日の流れに沿って整理しました。
読み終えたときには、受付で手が止まらずにご祝儀を渡し終えられる状態を目指しています。
この記事でわかること
- 受付でご祝儀を渡すまでの動作を場面ごとに分けた手順
- 金封袱紗と包むタイプの袱紗、それぞれの出し方
- 受付で伝える言葉と、避けたい忌み言葉
- 袱紗・新札・ご祝儀袋が間に合わなかったときの対処法
- 受付で気にしすぎなくてよいことと、本当に気をつけたいことの線引き
- 親族・受付担当・会費制など立場別に変わる渡すタイミング
- 結婚式を欠席する場合の渡し方と、渡さない選択の考え方
受付でご祝儀を渡すまでの流れ

まずは、当日いちばん緊張する受付の場面から確認していきます。 ご祝儀の渡し方が不安になるのは、手順そのものよりも、受付という短い時間のなかで動作が重なってしまうことに原因があります。
受付で過ごす時間は、挨拶から記帳まで含めても30秒ほどです。 この短い時間で迷わないよう、動作を次の5つの場面に区切って見ていきます。
- 受付に並んでいる間に済ませておくこと
- 自分の番で行う3つの動作
- 記帳しているあいだの手と荷物の置き場
- 金封袱紗(挟むタイプ)からご祝儀を出す手順
- 爪付き・台付き袱紗(包むタイプ)からご祝儀を出す手順
場面ごとに区切って覚えておくと、当日は「今はこの場面」と思い出すだけで手が動きます。
受付に並んでいる間に済ませておくこと
受付に並んでいる間に、袱紗をバッグから取り出して手に持っておきましょう。 自分の番が来てからバッグを開けると、片手がふさがったまま挨拶することになり、動作が重なってしまうためです。 具体的には、列に並んだ時点で袱紗を手に持ち、コートは受付へ向かう前にクロークへ預けておきます。
荷物は片手でまとめられる状態にしておくと、あとの動作が楽になります。 ご祝儀袋を袱紗のどちら側から取り出すかも、この時点で一度確かめておくと安心です。 前の方が記帳しているあいだに準備を終えていれば、自分の番ではお祝いの言葉から始められます。
自分の番で行う3つの動作
自分の番で行うことは、名乗る・渡す・記帳するの3つだけです。 順番が決まっているため、覚える量を3つに絞っておくと、当日に頭が真っ白になっても手順を思い出せます。 実際の流れは次のとおりです。
- お祝いの言葉を伝え、新郎新婦との関係と自分の名前を名乗る
- 袱紗からご祝儀袋を取り出し、相手が表書きを読める向きにして両手で差し出す
- 受付の方に促されてから芳名帳に記帳する
このうち順番を入れ替えてよいものはありません。 3つの動作を順に進めれば、受付は問題なく終わります。
記帳しているあいだの手と荷物の置き場
記帳に移るときは、袱紗をたたんでバッグへ戻してから書き始めます。 袱紗を持ったまま書こうとすると片手がふさがり、芳名帳を押さえられなくなるためです。 台付きの袱紗を使っている場合、台や布を受付台の上に置くと場所を取ってしまうので、ご祝儀袋を渡したあとに手元でたたんでからバッグへ収めます。
バッグも受付台には載せず、左手に提げるか脇に挟んでおくと、両手が使える状態になります。 荷物を先に片づけてから記帳に移ると、作業が重ならずに済みます。
金封袱紗(挟むタイプ)からご祝儀を出す手順
金封袱紗は、開いてご祝儀袋を抜き取り、袱紗を軽くたたんでから渡します。 挟むタイプは開閉の動作が少なく、片手でも扱いやすい形状になっているためです。 慶事では右開きになるように袱紗を持ち、左手で袱紗を支えながら右手でご祝儀袋を引き出します。
取り出したら袱紗を二つ折りにして左手に持ち、その上にご祝儀袋を載せます。 最後に、表書きが相手から読める向きになるよう回してから差し出します。 開く向きと文字の向きの2点さえ押さえておけば、この形の袱紗で迷う場面はありません。
爪付き・台付き袱紗(包むタイプ)からご祝儀を出す手順
包むタイプの袱紗は、受付台に置かず、手のひらの上で開きます。 布を広げると面積が大きく、受付台に置くと隣の方のスペースまで占めてしまうためです。
左手のひらに袱紗を載せ、右手で爪を外して布を開きます。 開いた布の角は下へ折り込み、左手の指で押さえておきましょう。 ご祝儀袋は表書きが相手に向くよう回してから右手で持ち、台付きの場合は台を添えたまま差し出します。
渡し終えたら布を元どおりにたたみ、バッグへ戻します。 開いてから、たたんでしまうところまでを一連の動作として覚えておくと安心です。
ご祝儀を渡すときにかける言葉

受付での動作を場面ごとに確認してきましたが、手順が分かっていても、口にする言葉が決まっていないと受付の前で詰まってしまいます。 渡すときに長い挨拶は必要ありません。
伝えるのは、お祝いの言葉と自分の立場の2つだけです。 ここでは実際に声に出して使えるフレーズと、結婚式で避けたい言い回し、到着が遅れたときの伝え方を整理します。
- 受付で使える基本のフレーズ
- 結婚式で避けたい忌み言葉
- 到着が遅れたときや欠席を詫びるときの一言
そのまま使える形で挙げていますので、会場へ向かう道中に一度読んでおくと、受付の前で言葉に迷わずに済みます。
受付で使える基本のフレーズ
受付では、お祝いの言葉と自分の立場を伝えるだけで足ります。 受付の方は新郎新婦の友人や親族が担当していることが多く、あとで名簿と照らし合わせるため、関係と名前が伝わることが最も重要になるためです。 実際に使えるフレーズは次のとおりです。
- 「本日はおめでとうございます。新婦の友人の◯◯です」
- 「本日はお招きいただきありがとうございます。新郎の同僚の◯◯です」
- ご祝儀を差し出しながら「心ばかりですが、お納めください」
長い挨拶を用意する必要はありません。 関係と名前を添えたお祝いの一言があれば、受付での会話は成立します。
結婚式で避けたい忌み言葉
お祝いの場では、別れや繰り返しを連想させる言葉を避けます。 結婚式は再婚を連想させる表現を控える慣習があり、受付での短いやり取りでも同じ考え方が当てはまるためです。 避けたい言葉には次のようなものがあります。
- 別れる、切れる、終わる、返す、離れる
- 重ね重ね、たびたび、再び、くれぐれも
- 忙しい、苦しい、負ける
うっかり使いやすいのは「くれぐれもお幸せに」のような重ね言葉です。 「末永くお幸せに」と言い換えれば問題ありません。 言葉選びに迷ったときは、短いお祝いの一言にとどめておきましょう。
到着が遅れたときや欠席を詫びるときの一言
到着が遅れた場合は、詫びを先に述べてから名乗ります。 受付は開始から終了までの時間が決まっており、遅れて来た方の対応を優先して進める必要があるためです。 「遅くなり申し訳ありません。
新婦の友人の◯◯です」と伝えれば、受付の方はすぐに名簿を確認できます。 やむを得ず欠席する方のご祝儀を代わりに預かってきた場合は、「◯◯さんからお預かりしています」と添えて、自分の分とは分けて渡します。 詫びと名乗りを短くまとめて伝えるのが、遅れた場面での基本の形です。
準備が間に合わなかったときの対処法

ここまでは準備が整っている前提で見てきましたが、実際には袱紗や新札が用意できないまま当日を迎えることもあります。 多くは代わりの手段で対応できるため、慌てて買い直す必要はありません。 この章では次の4つの場面を扱います。
- 袱紗がないときにハンカチで代用する方法
- 100円ショップの袱紗やご祝儀袋を使ってよいか
- 新札が用意できなかったときの対応
- ご祝儀袋に折り目やシワがついてしまったとき
いずれも当日の朝からでも間に合う内容ですので、該当する場面だけ確認してください。
袱紗がないときにハンカチで代用する方法
袱紗がない場合は、無地に近い明るい色のハンカチで代用できます。 袱紗の役割はご祝儀袋を汚れや折れから守ることにあり、布であればその役割は保てるためです。 包み方は次の手順で進めます。
- ハンカチを裏返し、ひし形になるよう広げる
- 中央よりやや左寄りにご祝儀袋を置く
- 左、上、下の順に折りたたむ
- 最後に右側を折り返して裏側へ収める
慶事では右側から開く形に仕上げるのが決まりです。 色は白一色や黒、濃いグレーだと弔事の印象になるため避け、淡いピンクや水色を選びます。 手元の布を活かせば、袱紗がなくても丁寧に渡せます。
100円ショップの袱紗やご祝儀袋を使ってよいか
100円ショップで購入した袱紗やご祝儀袋を使っても、失礼にはあたらないと考えられます。 受付で確認されるのは名前と金額が正しく記録できるかどうかであり、購入場所が相手に伝わる場面はないためです。
ただし、ご祝儀袋には包む金額に見合った格という考え方があります。 3万円を包むのに水引が印刷された略式の袋を使うと、袋と中身が釣り合わない印象になります。 100円ショップで選ぶ場合は、水引が実際に結ばれているタイプを選びましょう。
袱紗は紫、えんじ、ピンクなど慶事に使える色を選びます。 価格ではなく、包む金額と袋の格が合っているかどうかで選ぶのが判断の軸になります。
新札が用意できなかったときの対応
新札が間に合わなかった場合は、手元のお札のなかでできるだけ折り目の少ないものを選んで包みます。 新札を用意するのは前もって準備していたことを示す慣習であり、当日に金融機関の窓口が開いていない状況では、そもそも入手手段が限られるためです。 会場によっては両替に対応してもらえることがあります。
式場やホテルのフロントで相談すると新札に交換できる場合があるため、到着後に一度尋ねてみるとよいでしょう。 手元のお札を使う場合は、当て布をして低温のアイロンをかけるとシワが伸びます。 完全な新札でなくても、折り目の目立たないお札を選んでおけば十分です。
ご祝儀袋に折り目やシワがついてしまったとき
ご祝儀袋に折り目がついてしまったときは、無理に伸ばさず新しい袋に替えるほうが確実です。 ご祝儀袋には薄い和紙が使われていることが多く、折り目を伸ばそうとすると紙が毛羽立ち、かえって目立ってしまうためです。 水引が結ばれたご祝儀袋は、コンビニエンスストアや会場周辺の文具店でも購入できます。
表書きは筆ペンが理想ですが、手元になければ黒のサインペンでも読みやすく書けます。 中袋の金額と住所は、書き忘れると受付側の記録が滞るため必ず記入しましょう。 袋を替えたあとは、記入漏れがないかの確認まで済ませておくと安心です。
気にしすぎなくてよいことと、本当に気をつけたいこと

袱紗や新札の代用まで確認してくると、今度はどこまで完璧にすべきなのかが分からなくなってきます。 判断の基準になるのは、受付を担当する方が何のためにそこに立っているかという点です。
役割から逆算すると、力を入れる場所と抜いてよい場所ははっきり分かれます。 ここでは次の3点を整理します。
- 受付の役割から考える、見られている点
- 気にしすぎなくてよいこと
- 本当に気をつけたいこと
線引きがはっきりすると、当日の緊張はかなり和らぎます。 準備が万全でないまま会場へ向かう方は、この章だけでも目を通しておいてください。
受付の役割から考える、見られている点
受付を担当する方の役割は、ご祝儀を預かり、誰から受け取ったかを記録して新郎新婦へ引き継ぐことです。 役割がここに定まっているため、確認する必要があるのは名前が正しく伝わったかと、中身が記録できる状態かの2点に絞られると考えられます。 受付では、ご祝儀を預かりながら芳名帳の案内も並行して行い、会場によっては席次表や引き出物の引換券を渡すこともあります。
列が続いている状況で、一人ひとりの手の動きを細かく見る余裕は限られると考えられます。 所作の細部よりも、名前と金額が正しく伝わることを優先しましょう。
気にしすぎなくてよいこと
袱紗の開き方や記帳の字のきれいさは、過度に気にする必要はありません。 いずれも受付の記録には影響せず、やり直しが必要になる場面もほとんど生じないためです。 具体的には次のような項目が該当します。
| 気にしすぎなくてよいこと | 理由 |
|---|---|
| 袱紗を開く動作がぎこちない | 記録には影響せず、渡し終えれば完了する |
| 記帳の字がきれいでない | 読み取れれば名簿として機能する |
| 袱紗がハンカチで代用されている | 袋を保護する役割は果たせている |
| ご祝儀袋が量販品である | 購入場所は相手に伝わらない |
| 完全な新札ではない | 折り目が目立たなければ支障はない |
気になっている点がこの表に当てはまるなら、そのまま当日を迎えても問題ありません。
本当に気をつけたいこと
一方で、受付の記録や新郎新婦の準備に影響する項目は、必ず確認しておきましょう。 こちらは後から取り返しがつかず、受付の方や新郎新婦の手間を増やしてしまうためです。 確認しておきたいのは次の項目です。
- 中袋に金額と氏名、住所を記入する
- 受付で新郎新婦との関係と氏名を名乗る
- ご祝儀袋を袱紗や布に包んで持参し、裸のまま渡さない
- 4万円や9万円など、避けられることの多い金額にしない
- 受付で長く話し込まず、後ろの方を待たせない
いずれも一度確認すれば済むものばかりです。 出発前にこの5点だけ見直しておけば、受付で困る場面はほぼなくなります。
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ここまでは一般のゲストとして受付で渡す場面を前提にしてきましたが、立場によって渡す相手もタイミングも変わります。 自分がどれに当てはまるかを確認しておきましょう。 この章では次の4つの立場を扱います。
- 一般ゲストとして出席する場合
- 親族として出席する場合
- 自分が受付を担当する場合
- 会費制の結婚式や1.5次会の場合
全体像は次の表のとおりです。
| 立場 | 渡すタイミング | 渡す相手 |
|---|---|---|
| 一般ゲスト | 挙式当日の受付時 | 受付担当者 |
| 親族 | 前日までが基本 | 新郎新婦の親またはご本人 |
| 受付担当 | 受付開始前 | もう一方の受付担当者や親族 |
| 会費制・1.5次会 | 会費として受付時 | 受付担当者 |
一般ゲストとして出席する場合
一般のゲストは、挙式当日に受付でご祝儀を渡します。 事前に渡すと新郎新婦が当日まで保管することになり、かえって負担をかけてしまうためです。
受付の開始時刻は、挙式のおよそ30分前から1時間前に設定されていることが多くなっています。 時間ぎりぎりに到着すると列が長くなっているため、開始直後を目安に向かうと落ち着いて渡せます。 招待状に受付開始の時刻が書かれている場合は、その時間に間に合うよう逆算しておきましょう。
規模の大きな式場では、フロントから会場前の受付までに移動時間がかかることもあります。 当日の受付で渡すのが基本の形と覚えておきましょう。
親族として出席する場合
親族の場合は、結婚式の前日までに直接渡しておくと安心です。 親族のご祝儀は金額が大きくなりやすく、当日の受付で預かると管理の負担が増えるためです。 渡す相手は、新郎新婦の親御さんかご本人になります。
顔を合わせる機会があれば、その場で「気持ちばかりですが」と添えて渡します。 遠方に住んでいるなど事前に会えない場合は、当日の受付で渡しても問題ありません。 事前に渡せるなら前日までに、難しければ当日にという順番で考えれば十分です。
自分が受付を担当する場合
受付を担当する方は、受付が始まる前に自分のご祝儀を渡しておきます。 受付の席に着いてから自分の分を出すと、他のゲストを待たせることになるためです。 渡す相手は、一緒に受付を担当するもう一方の方か、会場にいる新郎新婦の親族になります。
受付の集合時刻は開始よりさらに早く設定されているため、集合してすぐのタイミングで済ませておくとよいでしょう。 自分の分を先に片づけてから、受付の役割に入るのが流れになります。
会費制の結婚式や1.5次会の場合
会費制の結婚式や1.5次会では、ご祝儀を別途用意する必要はありません。 会費そのものが料理や飲み物の費用にあてられる仕組みになっており、ご祝儀を重ねると受け取る側が恐縮してしまうためです。 会費は袱紗やご祝儀袋に包まず、受付でそのまま手渡すのが一般的です。
おつりが出ないよう、指定された金額ちょうどを用意しておきましょう。 どうしてもお祝いを渡したい場合は、当日ではなく後日あらためて品物を贈る方法があります。 会費制では会費のみという形が、招く側の想定に沿った対応になります。
結婚式に出席しない場合のご祝儀の渡し方

立場ごとのタイミングを見てきましたが、そもそも出席できない場合にも、ご祝儀をどうするかという問題は残ります。 判断を分けるのは、欠席が決まった時期です。
時期によって包む金額も渡す方法も変わるため、自分がどの段階にいるかをまず確認しましょう。 この章では次の4つの場面を整理します。
- 招待状を受け取った段階で欠席が決まっている場合
- 直前や当日に欠席することになった場合
- 現金書留で郵送するときの手順
- 「渡さない」という選択について
判断に迷いやすい場面ですので、自分の状況に近いものから確認してください。 金額の決め方にはそれぞれ理由があるため、あわせて押さえておくと納得して選べます。
招待状を受け取った段階で欠席が決まっている場合
最初から欠席が決まっている場合は、ご祝儀の金額を出席時より抑えるのが一般的です。 出席しなければ料理や引き出物の費用が発生しないため、その分を差し引く考え方が広く用いられているためです。 友人として出席する場合に3万円前後を包むのに対し、欠席する場合は1万円前後、あるいは同程度の金額の品物を贈る形がよく選ばれます。
渡し方は、会う機会があれば直接手渡し、難しければ現金書留で郵送します。 いずれの場合も、挙式の1週間前までに届くようにしておくと丁寧です。 欠席が早く決まっているほど、渡し方の選択肢は広く取れます。
直前や当日に欠席することになった場合
直前や当日に欠席することになった場合は、出席する予定だった金額をそのまま包みます。 招待する側は人数に応じて料理や引き出物をすでに手配しており、直前の欠席では費用がそのまま発生するためです。 体調不良などで当日に欠席が決まったときは、まず会場か新郎新婦へ連絡を入れます。
ご祝儀は後日あらためて渡すか、現金書留で郵送します。 式の直後は新婚旅行などで不在にしていることもあるため、落ち着いた頃を見計らって連絡を取るとよいでしょう。 直前の欠席では金額を減らさないという点が、他の場面との違いになります。
現金書留で郵送するときの手順
直接会う機会がない場合は、現金書留でご祝儀を送ります。 現金を普通郵便で送ることは認められておらず、現金書留が正規の手段として用意されているためです。 手順は次のとおりです。
- 郵便局の窓口で現金書留専用の封筒を購入する
- ご祝儀袋にお金を入れ、そのまま専用封筒に納める
- お祝いとお詫びを書いた手紙を同封する
- 窓口で差し出し、挙式の1週間前までに届くよう手配する
ご祝儀袋ごと送るのが決まりです。 現金だけを封筒に入れる形は避け、手紙を添えて送りましょう。
「渡さない」という選択について
欠席する場合にご祝儀を渡さないという判断も、状況によってはありえます。 ご祝儀には料理や引き出物の費用を賄う意味合いが含まれるため、出席しないのであれば費用が発生していないという考え方が成り立つためです。 判断が分かれやすいのは次のような場面です。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| 招待状を受け取る前に欠席を伝えた | 渡さない選択もありうる |
| 職場でご祝儀を辞退する取り決めがある | 取り決めに従う |
| 長く連絡を取っていない相手からの招待 | 電報や祝いの言葉のみでも成立する |
| 自分の結婚式に来てもらった相手 | 受け取った金額に合わせて渡す |
渡すかどうかは、今後もその相手との関係が続くかどうかを軸に判断しましょう。
ご祝儀袋の準備と持ち運び

欠席する場合の対応まで確認したところで、受付へ向かう前の準備を整理しておきます。 当日の所作がうまくいくかどうかは、包む金額と袋の選び方、そして持ち運び方でほぼ決まります。 この章では次の4点を扱います。
- 友人として包む金額の目安
- 包む金額に見合ったご祝儀袋の選び方
- 表書きと中袋の書き方
- ご祝儀袋を折らずに持ち運ぶ方法
いずれも前日のうちに済ませておける内容です。 袋を買いに出る必要があるかどうかも、ここで判断できます。
友人として包む金額の目安は3万円
友人として出席する場合、包む金額は3万円が目安になります。 実際に包まれている金額が3万円に強く集中しているためです。 リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(首都圏/郵送法/調査期間は2024年4月2日〜5月27日/ご祝儀制の披露宴を実施した人のうち、友人からのご祝儀額に回答した294人)によると、友人1人当たりのご祝儀額の平均は3.0万円で、97.6%が3万円台に収まっていました。
友人として包むのであれば、3万円を基準に袋と袱紗を選んでいきましょう。 出典:リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」首都圏(p.220)
包む金額に見合ったご祝儀袋の選び方
ご祝儀袋は、包む金額に合わせて選びます。 袋の装飾は包む金額の目安に対応して作られており、金額と袋の格がずれていると、受け取る側が扱いに迷ってしまうためです。
結婚祝いでは、水引は一度きりを意味するあわじ結びか結び切りを選びます。 何度でも結び直せる蝶結びは、繰り返しを連想させるため使いません。 3万円前後を包む場合は、水引が実際に結ばれた袋が釣り合います。
1万円程度であれば、水引が印刷された簡素な袋でも問題ありません。 金額と袋の格を合わせておくことが、選び方の基準になります。
表書きと中袋の書き方
表書きと中袋は、筆ペンを使い、濃い黒で書きます。 薄墨は弔事で使うものであり、慶事では濃くはっきりと書くためです。 書く内容は次のとおりです。
- 表書きの上段:「寿」または「御結婚御祝」
- 表書きの下段:自分の氏名をフルネームで
- 中袋の表:包んだ金額を「金参萬円」のように旧字体で
- 中袋の裏:郵便番号、住所、氏名
中袋の住所と氏名は、新郎新婦が内祝いを贈る際に使われます。 書き忘れると相手が調べ直すことになるため、必ず記入しておきましょう。
ご祝儀袋を折らずに持ち運ぶ方法
ご祝儀袋は、袱紗ごとバッグに立てて入れて持ち運びます。 パーティーバッグは小さく、寝かせて入れると角が当たって折れやすいためです。 持ち運び方には次のような選択肢があります。
- 袱紗ごとバッグの内側に立てて入れる
- クラッチバッグの場合は、袱紗を挟んで手に持つ
- 入りきらない場合は、A5程度のサブバッグに袱紗ごと入れて運ぶ
- コートのポケットに入れたままクロークへ預けない
サブバッグを使う場合は、受付に並ぶ前に袱紗を取り出しておきます。 バッグに収まるかどうかは、前日のうちに一度確かめておきましょう。
ご祝儀の渡し方に関するよくある質問

ここまでで、当日の流れから前日の準備までを一通り確認してきました。 最後に、扱いきれなかった疑問をまとめて整理しておきます。
いずれも受付の場面で判断に迷いやすい内容で、当日になってから調べ直すことになりやすい項目です。 この章では次の3つを取り上げます。
- 夫婦や連名で渡すときの扱い
- 受付が設けられていない結婚式での渡し方
- 挙式のみに参列する場合のご祝儀
自分に当てはまるものがあれば、あわせて確認してください。 当てはまらない場合は、まとめまで読み飛ばしていただいて構いません。
夫婦や連名で渡すときはどうする?
夫婦で出席する場合は、ご祝儀袋を1つにまとめて渡します。 同じ世帯からのお祝いとして扱われるため、袋を分けると受付側の記録が二重になってしまうためです。 表書きの下段には、中央に世帯主の氏名を書き、その左側に配偶者の名前を書き添えます。
友人同士など3名までの連名であれば、右から立場が上の順に並べて書きます。 4名以上になる場合は代表者の氏名を書き、左下に「外一同」と添えて、全員の氏名を書いた紙を中袋に入れます。 受付では、代表者がまとめて渡す形が分かりやすくなります。
受付が設けられていない結婚式ではどこで渡す?
受付がない場合は、新郎新婦の親御さんか、進行を担当している方に渡します。 少人数の会食形式では受付を置かないことがあり、渡す相手をあらかじめ決めておかないと機会を逃してしまうためです。 会場に着いたら、案内をしている方に「ご祝儀はどちらにお渡しすればよろしいでしょうか」と尋ねるのが確実です。
新郎新婦へ直接渡す場合は、歓談の時間など落ち着いた場面を選びます。 式の進行中や退場の場面は避けましょう。 渡す相手を先に確認しておくことが、受付のない式での対応になります。
挙式のみに参列する場合もご祝儀は必要?
挙式のみに参列する場合も、お祝いを渡すのが一般的です。 披露宴に出席しない場合でも、招く側は席の手配や引き出物を準備していることがあるためです。 金額は、披露宴に出席する場合より抑えて1万円前後で考えるとよいでしょう。
会場に受付が設けられていればそこで渡し、なければ挙式の前後に親族の方へ渡します。 招待状にご祝儀を辞退する旨が書かれている場合は、その意向に従いましょう。 案内に指定がなければ、披露宴より控えめな金額で用意しておけば足ります。
まとめ

ご祝儀の渡し方は、覚える手順の多さよりも、当日の短い時間で動作が重なることが不安の原因になっています。 受付に並んでいる間に袱紗を手に持ち、自分の番では名乗る・渡す・記帳するの3つを順に進めれば、迷う場面はほとんど生じません。
袱紗が用意できなければハンカチで代用でき、新札が間に合わなければ折り目の少ないお札で対応できます。 受付で本当に確認されるのは、名前と金額が正しく伝わるかどうかです。 中袋の記入と名乗りさえ押さえておけば、所作の細かな部分は気にしすぎなくて構いません。
欠席する場合は、欠席が決まった時期に応じて金額と渡し方を選びます。 出発前にこの記事の手順をもう一度確認して、当日に臨んでください。

